Bird Of Paradise/Marcus Printup

そして、何故かハープ入りだったりします。全曲に参加しているわけではないので、コードレスクインテットといった不思議な雰囲気になっています。コードレスのバンドって自由度が高くて結構好きなんですが、演ってみるとホントに大変だったりします。しかもサックスがテッド・ナッシュで、パーカーから遠ざかっていますが...。ま、現代も生き続けるパーカーのバップ魂の表現といったところでしょうか。前作の「Peace in the Abstract」から引き続きリズム隊はレギュラー日本勢の2人です。特に、高橋 慎之助のドラミングは圧巻です。
シブイ選曲。「Stupendous」からです。ラッパとテナーのバトルは燃えますが、パーカーものらしくないハジケ具合です。笑っちゃいます。
「Now's The Time」ではイントロとエンディングでハープが効いています。サヴォイ盤の有名なフレーズです。あとはコードレスクインテットのブルース。落ち着いた雰囲気です。
バラード「Lover Man (Take 2)」はワンホーンでハープの響きの中、ブルージーに朗々と歌い上げます。しかもキーが D♭だし...。昔の曲には、よくあるキーでラッパにも丁度良いかもしれません。今度練習してみようかな。
「Bird Of Paradise」です。「All The Things You Are」です。ハープがソロを取るのは珍しいのですが、イージーリスニング風になってしまうのが、ちょっとね...。
「Donna Lee」は全員ユニゾンで始まるコードレスクインテットです。よくある爆走テンポではなく、落ち着いた感じでバップの楽しさが堪能できます。というか後半は、かなりやっつけで力業の応酬になってしまっています。
これまた、ハープが入って大仰な感じで始まる「Parker's Mood」です。ブルースにハープって...。な感じですがイントロ、エンディングだけなので安心です。コードレスの演奏として楽しめます。こういうブルースのクロさは、プリンタップの大きな魅力のひとつです。
このアルバムのハイライトとなった「The Hymn」です。超高速4ビート。中村 健吾と高橋 慎之助のリズムキープに度肝を抜かれました。フロントのヨレ具合に聴いている方も引っ張られるのですが、グルーヴをキープしつつの的確な反応にはグッと来ます。コードレスクインテットのスリリングさを堪能しましょう。
「Quasimodo」もコードレスクインテットでの演奏。ミディアムテンポでリラックスした演奏です。安定した和み感が良い感じです。
「Lover Man (Take 1)」はカップミュートのバージョン。やはりハープが入ると限定的な響きになって、自由度がないのです。全部、頭打ちのコードバッキングなのも、気になって仕方がない...。
コードレスクインテットに戻って「Confirmation」です。オーソドックスでバッピッシュな演奏です。
アグレッシヴなベースサウンドから始まる「Bird Feathers」もコードレス。後半はウィントン・マルサリス状態になっているプリンタップです。対してナッシュは、いきなりキレまくっていて、のけ反ります。慎之助も炸裂しちゃってます。楽しそうですねぇ。
- Stupendous
- Now's The Time
- Lover Man (Take 2)
- Bird Of Paradise
- Donna Lee
- Parker's Mood
- The Hymn
- Quasimodo
- Lover Man (Take 1)
- Confirmation
- Bird Feathers
- Marcus Printup(tp)
- Ted Nash(ts,as)
- Riza Hequibal(harp)
- 中村 健吾(b)
- 高橋 慎之助(ds)
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