Bebop United/Tom Scott
フィル・ウッズをフィーチュァしてのビッグコンボです。ライヴ録音なのですが、その完成度には、脱帽です。

大きい会場?なので、拍手や歓声が、ちょっと、わざとらしい感じがして、ライヴの臨場感てのはイマイチです。最初の拍手がくるまで、ライヴだって気がつきませんでしたが...。クラシカルなホールの響きも良いですけど、ジャズは、やっぱり、小さいハコの、雑多な音圧が、猥雑な感じで好きだなぁ。この盤は「Phil Woods The Little Big Band」を彷彿とさせる編成で、期待度大です。選曲もジャズメンオリジナルのニクイ所を突いてきています。ですが、デカイ編成のライヴなので、ソロは全てコンパクトにって感じ。短いので、モノ足りません。それぞれのソロを、もっと聴きたい気分です。
ショーターの「Children of the Night」で元気よくスタート。重心の低いアンサンブルです。と思ったら、フィル・ウッズ先生は居ませんでしたね。トム・スコットとランディ、ギル・ゴールドスタインとソロが続きますが、年齢を感じさせない挑戦的なサウンドです。
スコットのオリジナルバラード「Silhouettes」では、御大ウッズの伸びやかな音色が加わって、良い艶が出ています。圧倒されます。アンサンブルも良くハモっています。
チック・コリアのナンバー「Tone's For Joan's Bones」ではバリトンが効いている、かっちょいいアレンジ。リードも取ってソロ先発のウッズです。元気だなぁ。ランディのフリューゲルも、お馴染みのフレーズ連発して、楽しいです。
「His Eyes,Her Eyes」は、ウッズも「
An Affair To Remember」で取り上げていた曲。スコットとゴールドスタインのデュオから、美しいアンサンブルが繰り広げられます。こっちの方がミッシェル・ルグランっぽくって好きかも。ミュートトランペットに持ち替えたランディとジェイ・アシュビーのバース交換ソロが、スリリングです。
キャノンボール・アダレイのファンキーチューン「Sack O' Woe」のスコットはクサクて良いぞ!続いてのアシュビーなんですけど、音圧が足りないかなぁ。そして、待ってました!のロニー・キューバー。この爺さんも、幾つになったんだ?
スコットのオリジナル「Back Burner」でも、ロニー・キューバーのバリトンが吠えています。強力だ...。
バップど真ん中な「Close View」は、複雑に絡み合うフレーズが印象的です。調子が出てきたのか、ランディも力業(手癖)連発で、小気味良いソロを繰り出しています。
「The Song Is You」は、スコットのワンホーンで。とか、思ってたら、最後にゴージャスなアンサンブルが出てまいりました。ゴールドスタインのアグレッシブなソロは聴きもの。
- Children of the Night
- Silhouettes
- Tone's For Joan's Bones
- His Eyes,Her Eyes
- Sack O' Woe
- Back Burner
- Close View
- The Song Is You
- Tom Scott(ts)
- Phil Woods(as)
- Ronnie Cuber(bs)
- Randy Brecker(tp)
- Jay Ashby(tb)
- Gil Goldstein(p)
- Duane Burno(b)
- Willie Jones(ds)
写真クリックでAmazonで試聴&詳細をみる